一言に夫婦円満のコツといいっても色々あると思います。
例えば、生活の安定。
現実的な話として、金銭的に追いつめられると簡単に家庭が壊れることもあります。
それまでの夫婦関係というもので変わりますし、また夫婦の個性によってもこれは変わってきます。
お金を必要とする性格をしていれば、金銭的に追いつめられれば当然のように不満がたまり、夫婦仲は崩壊していくでしょう。
もちろんこれは、生活さえなんとかできればさほどにお金に重きを置かないという性格の個人がペアになった夫婦であれば、多少の困難は乗り切っていきます。
お金というのは、要素の一つにすぎません。
では、夫婦の繋がりでしょうか?
これも先ほどのお金の話と同様です。
逆にそんな繋がりなどよりも金銭的な満足が優先される個性を持った夫婦であれば、お金さえ満たされていれば夫婦の繋がりなどさほどの影響もなく、円満な夫婦生活を送れるでしょう。
お金でもなく、繋がりでもない……。
では、お前は何だと思っているんだ?
そうお思いの方も多くおられると思います。
実は、もうすでに私の解答は文中に書かれています。
何だと思いますか?
私の答えは『相性』です。
価値観は個人個人で違うでしょう。私の価値観とあなたの価値観が完全に一致することはありません。
だから、それを認めること、寛容になることももちろん重要なことだと思います。
しかし、もっとも客観的にそして普遍的に夫婦関係をうまく繋げていくコツは? と聞かれたら、やはり『相性』だと答えざるを得ません。
その相性の要素に、正しい正しくないという価値観は一切関係しません。
例えばということで、極端な例を示します。
『お金は汗水流して働いて稼ぐものではなく、他人から奪うもの』という価値観があったとします。
これは、誰が聞いても真っ当で正しい価値観の対極でしょう。
しかし、そういう男女がいたとしたら、どうなると思いますか?
彼彼女がストレスなく1つの夫婦となる条件の一つに、この『お金は汗水流して働いて稼ぐものではなく、他人から奪うもの』という価値観が必要になってきます。
だから、相性の要素に正しい正しくないという判断基準はないのです。
よくも悪くも、これが相性というものです。そして、強固に二人の関係を固定してくれます。
もちろん、こんな人前で語れないような考え方で繋がれという意味ではありません。
このぐらい強力な作用をする『相性』というものを、改めて考えてみてほしいという話です。
この相性があうと、いわゆる夫婦仲の良い夫婦にはなれるでしょう。
これは、一つの物の見方という意味での話なので、基本相手を思いやり分かりあう姿勢は重要です。
そのうえで、今日お話しした相性というものの見方もしてみると、新たな心の整理棚もできるかもしれませんね。